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そもさんせっぱちょーちょーはっし

予想していたよりも「うまく」ない

接続口増設問題というのがある。電源タップをタコ足的に拡張していく際の例のあれである。単純に計算すると大概 使用可能ポート = 総 ポート - 増設タップ数 となる。
例 ) 四ツ口タップを一つから二つにする
壁のコンセント -- 四ツ口タップA -- 四ツ口タップB
つまり真ん中にある四ツ口タップA は三ツ口しか自由に使えないわけだ。いや当たり前なんですけどね。
この「あーなんか損したな」「これそこまで上手い話じゃなかったな」という感覚が去来するのがすごい不思議。

もしかすっとリソース拡張の問題で、リソース拡張に費やされるリソース消費量の問題なのかもしれない。
現場でよくある

  • 上司「外注増やせばなんとか回せるでしょ」
  • 上司「人増やしたら楽になるよね」

的見解。これも実は言うほど楽にはならない。

  • 増やした人員を管理/教育するのは誰か
  • 外注との責任分解点とか仕様とか洗い出すのは誰か

というところで、結局時間は吸い取られる。むしろ自分一人が手を動かして作業するよりも、時間がかかる場合もある。

そうかそうか、ざっくり牧歌的かつ楽天的な思考というのは「どこに挿す」「誰がやる」という点が抜けているのだ。
現場を知っている人間なら、この手の思考を先ず辿らない。正確に言えば「辿ったことで誤った経験が過去にあるのでもう二度と辿らないよう戒めている」ということ。
スイッチのポートが24ポートあったとして、

  • 「24ポートのうちどこに挿してもいい」
  • 「○○のサーバのEth2は○ポート」

前者と後者ではあとあと違ってくる。特にサーバを移設やら増設したりする場合に、前者だと「どこに挿してもいい」ということが状況把握を妨げる。楽天的に「どこに挿してもいい」と誰もが口々に言い出す。当日現場にいった作業者が「おいおい挿す場所ねーじゃん」となり得る。言い訳は「どこに挿してもいいと言われてましたので」ということになる。まあ通用しない。
一方後者では「このポートに挿さったLAN線はここに挿し換えます」と一本ずつ移し替え最終系を確認する意思が統一されているため、この手のポカは未然に防げる。

同様に
A「これ誰がやるんですか」
B「そりゃうちの部署でしょ」
A「いやそれわかってるんですけど、だから誰がやるんですか?」
B「みんなでやるんだよ」
A「みんなって誰ですか?あなたも含む?」
B「いや私は別件持ってますから」
A「じゃあみんなじゃないですね、誰がやるんですか?」
B「私以外の誰かでしょうね」
A「それってつまり僕しかいないってことですよね」
ということはありうるので気をつけよう。意図しようがしまいが『言わない噓』の典型的犠牲者である。