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吉四六 - Wikipediaにある 牛の鼻ぐり という説話。

牛の鼻ぐり

ある日吉四六は変装をして、
町の店という店に「牛の鼻ぐり(牛の鼻につけて手綱を通す道具)はないか?」と聞いて歩いた。

どの店にも鼻ぐりは無く、
吉四六は「困った困った。また来よう」と大きな声で言いながら帰っていった。

数日後、今度は変装せずに
牛の鼻ぐりを山ほど担いだ吉四六は町で鼻ぐりを売って歩いた。

先日の男が吉四六だと知らない店の主人達は、
あの男が買いに来れば大儲けが出来ると我先に鼻ぐりを買い求めた。

当然それっきり鼻ぐりを買いにくる者など居ない。
店の主人達が吉四六にいっぱい食わされたと気づいたのはだいぶ後のことだった。

これをいつも思い出す。

現実がもっとややこしいのは、 最初のうちは吉四六側には「これはほんとうに価値のあるものだ」と信じている人もいるということ。