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そもさんせっぱちょーちょーはっし

速く歩く方法を考えた

マイブームで長く続いているものの一つに「速く歩く」というものがある。数年前にちょっと痩せないとなと考えて、過去を振り返ると出歩く機会が多い時期ほど体重を維持できていたというのがあった。それにもう走るなんてことはできないと感じている。というのも高校時分においては部活動で毎日呆れるほどに走っていたので、その時のよい経験がむしろ仇となって、あの頃のようにはもう走れないというところから、速く歩くことに重きをおいた。

速く歩くために、最初は体の構造分析をした。足とはどこからどこまでか? 分析してみると膝小僧から下だけを「足」として利用しているような歩き方だった事に気づいた。ここをもう少し大きくとれば「足」は長くなり、歩幅が伸びるのではと考えた。

結論から言うと足の裏から左右にある上前腸骨棘(腰の骨の出っ張り/今調べた)をそれぞれ「右足」「左足」と定義することにした。「右足を前に出す」ということは左の上前腸骨棘を軸にして、右の上前腸骨棘を回転しつつ前に押し出す、バスケットボールでいうピボットのような動きのイメージである。つまり擬人化したコンパスが歩くような感じを逆輸入的に人間がやるという感じ。

先述した部活動だが僕はバレーボールをやっていた。スパイクを打つときに肘を支点に打とうとするのはスイングスピードを遅くするし、フォームを固くしてしまいボールを打ち込むのに余分な力を使うという自身の経験があった。なので僕はスパイクを打つときには肩を支点に打つイメージでやってきた。タオルの先を丸めて重りにしてその反対側を右肩に貼り付ける、肩を動かすことでタオル分銅を振り回しボールを打つ、そんなイメージ。タオル分銅 = 手のひらで、タオル全体は肩より先の腕部分になると考えていただければ問題ない。実際に貼ってみて体を軽く回転してみればタオルはしなやかに最大速度を持って動くのがわかるだろう。

これを足でやるとすると肩=上前腸骨棘となる。タオルはその下につながる肉の塊全体である。上前腸骨棘を回転させることでタオルである足は遠心力で前に出る。遠心力が足裏を大きく自然と遠くへ投げ出してくれる。足裏の重みに委ねていれば膝は意識しないでも伸びきる。とこういう感じだ。

驚いたことに歩幅が伸びるのはさることながら副産物として速度が乗る、減速しづらいというのがあった。どうやら太腿の前側の筋肉はブレーキをかける役割のようで、膝を高く上げるであるとか足の回転を早くするであるとかを意識すると、その筋肉が作用して結果ブレーキをかける働きをしているように後付ながら感じた。

意識するのは上前腸骨棘の互い違いの回転運動で足はその遠心力にまかせてついてくるもの、加えて言えば回転運動から軸をずらさないように足裏で重心管理を行うというのもテクニックの一つである。これを体得してからどこまでもスピードに乗って歩けると感じた次第。