職務質問のゆるさを指摘することが権力濫用のトリガーとなりうるか。
Scribdを見て、ブクマした。コメントは
ngsw 十徳ナイフ系所持で職務質問→荷物検査→軽犯罪法違反(銃刀法違反でなく)という流れには効果的
というもの。
これにid:IshidaTsuyoshiさんから
IshidaTsuyoshi (前半部は別IDへのコールでしたので省略) / ↑id:ngsw さん ちっちゃいナイフの件はともかく、嫌疑アリになってから出すと危険ですよ。
というコメントを頂く。
でも僕は十分な嫌疑がない場合の、場当たり的ノルマ稼ぎ的な職務質問に対して、すなわちまだ事件なんて起きていないにも関わらず、犯人予備軍として接してくる警察官への抵抗として、という趣旨で先の自分のコメントに以下の追記をした。
ngsw 嫌疑を明らかにしない不当な職務質問から『事件』が生まれてしまうことへの対策だと思ってます。
そして、その返答として下記をわざわざ僕のブクマをブクマしてコメントしてくださった。
IshidaTsuyoshi (id:)ngswさん 不当な職務質問は排除すべく権力を監視することは必要だと、石田は理解しています。嫌疑がかかった後に職務質問を逃れようとするのは、かえって権力の濫用を誘うかもしれませんよ。
僕はid:IshidaTsuyoshiさんと見据えている場所が違うのであって、感じていることは同じなのだろうと思った。
そしてid:IshidaTsuyoshiさんは優しさを持って、僕に警句を投げかけて(警句は投げかけるものでいい?)くれているのだろうと感じた。
「嫌疑」の定義になってくると日が暮れそうではある。
僕は職務質問に関しては、
- 「僕がどの事件に関与している可能性があるか」
- 「僕がどの事件と関与する可能性があるか」
を警察官に問い、嫌疑を示してもらうようにしている。大概の場合は明確な嫌疑など示してもらえず、「いえいえ皆さん協力してくださいますよ」というような話になる。だから「任意ですよね?」と断るようにしている。この前提があって「不当な職務質問から『事件』が生まれてしまうことへの対策」と記した。
しかしid:IshidaTsuyoshiさんは別の角度、僕のような反権力的な人間が存在/行動することで、警察という国家権力がより横暴に権力を濫用するトリガーとなる、と言ったのである(たぶん)。考え得るのは以下。
- 警察官職務執行法,(略)警職法の改訂(警察権力の拡大)
- 十分な嫌疑がない状態で胸の内から何かを取り出そうとすること(件のブクマで言えば『警察官の方へ』を取り込んだ携帯電話)で、警察官が「(攻撃されると)危機を感じた」として、肉体的な拘束を余儀なくされる。誤射射殺という可能性も今の時代ないではない。警察も人間である(それでもまあないだろう/本当にみんな拳銃持ってるの?)。
という点であろうか。この点は他の方にも、こんな可能性もあるよ/いやいやそりゃ言い過ぎ、とご指摘頂きたい。
ではまとめます(といいつつ問題を増やします)
- 「嫌疑」の定義は警察主観で良いのか。
- 納得のいく「嫌疑」を示して頂ければ、職務質問に応じる準備はある(←これは市民主観/個人主観とは言えないか?)
- 件の『警察官の方へ』は携帯には取り込まない(これは最初からそのつもりでブクマした)。
- id:IshidaTsuyoshiさんの思いやりは感じた。けれども、それでも僕は不十分な「嫌疑」に関しては一切従うことをよしとしないことをここにお伝えしたい。権力の濫用を誘ったとしても、濫用が許されるわけではない。これはレイプ事件が起こると立ちのぼる話題と似ている。